商品情報管理システム(PIM)からのシステム連携

商品情報管理システムからのシステム連携

商品情報管理(PIM:Product Information Management)システムは、企業が持つ膨大な商品データを一元管理し、効率的に活用するための強力なツールです。しかし、商品情報管理システムの真価を最大限に引き出すためには、他システムとの連携が必要となります。このコラムでは、商品情報管理システムからのシステム連携方法について詳しく解説します。

商品情報管理システムからのデータ連携イメージ図

商品情報管理システムとの連携が有効なシステム


商品情報管理システムと連携することで効果的に運用できるシステムには以下のようなものがあります。

ECサイト

ECサイトは、eコマース(オンラインショッピング)を運営するプラットフォームです。
商品情報管理システムとECサイトを連携させることで、商品情報を一元管理し、迅速に更新することができます。これにより、正確な商品情報を顧客に提供し、売上の向上に繋げることができます。

ERP(Enterprise Resource Planning)

ERPは、企業全体の業務プロセスを統合するシステムです。
商品情報管理システムとERPを連携することで、在庫管理や購買、製造などのデータを一元管理し、リアルタイムで正確な商品情報を提供できます。

CRM(Customer Relationship Management)

CRMは、顧客との関係を管理するシステムです。
商品情報管理システムとCRMを連携することで、顧客に対してパーソナライズされた商品情報を提供し、顧客満足度を向上させることができます。

販売管理システム

販売管理システムは、販売活動全般を管理するシステムです。
商品情報管理システムと販売管理システムを連携することで、販売データと商品情報を一元管理し、売上分析や在庫管理の精度を高めることができます。

DAM(Digital Asset Management)

DAMは、画像ファイルなどのデジタル資産を管理するシステムです。
商品情報管理システムとDAMを連携することで、商品画像、動画、カタログなどのデジタルコンテンツを効果的に管理し、利用することができます。

連携方法


商品情報管理システムとの連携には、大きく分けて下記3つの方法があります。

商品情報管理システムから他システムにデータを連携するパターンと、他システムから商品情報管理システムにデータを連携するパターンがあります。商品情報管理システムがシステム連携に対応している場合でも、連携を行う他システム側が対応していない場合、他システム側でシステム開発が必要となります。

API連携

API(Application Programming Interface)を使用してシステム間でデータを連携する方法です。API連携はリアルタイムでデータを同期できるため、データを常に最新の状態に保つことができます。その反面、システム開発コストは高くなる傾向にあります。

ETL連携

ETL(Extract/Transform/Load)ツールを使用してデータを抽出、変換、ロードする方法です。ETLツールでは、データのクレンジングや変換を自動的に行えるため、データの精度を高めることができます。また、大量のデータ処理にも適しており、定期的なバッチ処理にも対応できます。リアルタイムでデータを同期できるツールも存在します。ETLツールは機能と費用のバランスを考慮して選定する必要があります。

ファイル連携

システム間で連携するファイルフォーマットを定義し、必要に応じて入出力項目の変換を行ったうえで連携する方法です。例えば1時間に1回など、あらかじめデータの連携タイミングを決めておき連携します。リアルタイムでデータを同期できないというデメリットがありますが、API連携、ETL連携と比べるとコストを抑えることができる傾向にあります。

まとめ


商品情報管理システムからのシステム連携は、商品情報管理をより効率的に行うための重要なステップです。API連携、ETL連携、ファイル連携のメリット・デメリットを把握したうえで、費用対効果の高い連携方法を選択してみてください。商品情報管理システムから商品データを連携することで、企業は顧客に対して正確で一貫した商品情報を提供し、顧客満足度を向上させ、ビジネスの成長を促進することができます。

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